商品撮影挑戦中!

商品を撮影する上での総括。

どんな商品撮影もカメラの設定項目が間違っていれば、商品の位置や光(光源)の当て方やレフ板の使い方等が正しく使われていても、綺麗な商品撮影を行う事が出来ません。

最後に総括として、商品を撮影していく上に於いて、カメラの設定項目でどのような影響を受けていくのか、印象がどのように変化していくのかを見ていきたいと思います。

1.撮影モードについて

モードについては、絞り優先、シャッター優先、マニュアル露出の主に3つのモードがあります。

まず、絞り優先については、F値に対して自動的にシャッター速度が適正に決まります。

シャッター優先は、シャッター速度に対して自動的に適正なF値が決まります。

マニュアル露出については、絞り、シャッター速度、ISO値がそれぞれ独立して設定を自分で決める事が出来ます。

2.次は、絞りの設定です。

絞りの穴の大きさは絞り値で表されF値との呼ばれます。

絞りの穴の大きさで光の量をコントロールし、撮影時の明るさと、ピントの合う範囲も決める役割もあります。

3.次はISO感度についてです。

簡単に言うとカメラの撮影素子の部分に光が感じる度合いの事です。

暗い場所等での撮影の場合、ISO感度が高いと光を増幅させて撮影をしようとしますので、擬似的な明るさを出せますが、その分ノイズが発生し、そのノイズが撮影した物にのってきます。

4.露出補正についてです。

カメラが決めた明るさを撮影する側が手動で露出を調整する事です。

商品やイメージ等では、明るいイメージの方がいい場合とか暗いイメージの方がいい場合とかがありますので、その状況で補正を行っていきます。

 5.測光モードについてです。

光の測り方を決めるモードです。

被写体や明るさに合わせて測光範囲が選択出来ます。

6.AFフレーム選択についてです。

被写体のオートフォーカスをポイントを設定で自由に選ぶ事が出来ます。

7.AFとAEロックについてです。

これは、ピントと露出を同時に決めるボタンです。

8.仕上がり設定についてです。

この設定について写真の色みやコントラスト等の傾向を制御する為の機能になります。

商品を撮影するにあたり、カメラ側で最低限これだけの設定を状況に応じて設定をしていかなければなりません。

上記8つの項目について、写真を添えて簡単に説明をしていきます。

カメラ側の基本設定値

F値→5.6

ISO→100

露出→0

ピクチャースタイルはスタンダード(S)

測光モード→評価測光

を基準として各項目の撮影時の違いを確認していきます。

F値について  フォーカスポイントは犬の目の辺り。

Aについて

F値4.0  シャッタースピード200分の1秒

F値が4.0と絞りが開放気味で絞り穴が大きくなっています。

フォーカスポイントを取っている部分以外は、少しボケ気味になっています。

Bについて

F値11  シャッタースピード25分の1秒

F値が11と絞りが絞り気味で絞り穴が小さくなっています。

フォーカスポイントを取っている部分以外も、全体的にシャープになっています。

絞り穴が小さくなると光を多く取り込もうとする為にシャッタースピードが遅くなります。(ブレの原因)になりやすい。

対処としては、三脚を使うか、ISO値を上げることで対処します。

ISOについて

Aについて

ISO100で撮影したサンプル

Bについて

ISO25600で撮影したサンプル

ISOについて、ISO100のように低い設定値だとセンサーが受ける感度が弱く、センサーに光を取り込む量が少なくなるので適正な明るさで撮影する為には、シャッタースピードを遅くして光を多く取り込むようにしないといけません。

シャッタースピードを遅くすると手ブレの原因になります。

逆に、

ISO25600のように高い設定値だとセンサーが受ける感度が高なりセンサーに光を取り込む量が多くなるので適正な明るさで撮影する為には、シャッタースピードが速くなりますが、デメリット要因として、画像にデジタルノイズが発生してしまいます。

露出補正について

露出補正については、光源の商品に対しての当たり具合や環境によっても変化するので状況に合わせて露出を補正していきます。

測光モードについて

光の状態や露出傾向によって好みの測光をしようする。

通常は、平均的にバランスをとって露出を決定する評価測光を主に使用しています。

 AFとAEロックについてです。

 これは、ピントと露出を同時に決めるボタンです。

 ピントを合わせた位置で露出を決定してしまうので、被写体のハイライト、中間、シャドーのどの位置でピントを合わせるかで明るさも変化します。

仕上がり設定(ピクチャースタイル)について

この機能は、色合いや、色の濃さ、階調、コントラスト、シャープネス等を調整する機能になります。

ここでは、主に使用頻度の高い3種類について見ていきます。

スタンダードは、全体的に程よく強調されており見映え重視。

ニュートラルは、鮮やかさが抑えられる傾向にあるので、彩度の高い被写体には向いています。

忠実設定は、現実の色をリアルに再現。

カメラ側も、これだけの設定項目を瞬時に決める作業があります。