赤と白のワインボトルを主とした被写体
(ワインボトルのラベルも出来れば光沢系か蛍光色を使用しているもの)
撮影するのになぜ難しい被写体となっているのか。
- 瓶に写り込む周辺をいかに写り込ませないようにする事。
- 瓶に白いハイライトを入れる作業。
- 瓶が歪まないように撮影をする。
- ライティングのセット(瓶に写り込む照明の当たり具合)
*特にワインボトルの光の扱い方で商品のイメージが変わってしまう。
ライティングをする上での目標として
- 瓶の滑らかな表面の質感がわかるようにする事。
- ラベルの字が綺麗に見えて、全ての文字がはっきりとわかるようにする事。
- お酒の透明感がわかるようにする事。
- 切り抜きする場合に瓶のエッジがはっきりし、違和感がないようにする事。



上記のサンプル写真は、光の位置関係と被写体の印象についてどのように変化するのかを撮影したものになります。(ライト)光源は使用していません。
Aは、順光の時に撮影したサンプルです。
のっぺりとした感じで、光沢感もない感じに仕上がりました。
Bは、逆光の時に撮影したサンプルです。
逆光撮影なので全体的に暗い印象の感じに仕上がりました。
Cは、右サイドからの太陽光(自然光)による撮影したサンプルです。
商品の見た目の良さは、右サイドからの太陽光による撮影が一番綺麗な仕上がりになっています。光沢感、艶感も出ています。


上記2つの撮影サンプルは、
F値による被写体のシャープ感の違いがあるかどうかについて、検証してみました。
F値、4.5と9.0では、ラベルの文字については、あまり違いが見受けられませんでしたが、フォーカスポイントの位置で変わる可能性はありますので、フォーカスポイントも重要になります。
また、この被写体サンプルは、左側にシングルライン(ハイライト)が入っています。
この撮影の仕方について。

カメラと被写体と光源の位置関係は上記のサンプル写真のような配置になっております。
瓶のシングルラインは、上記のような位置関係で撮影をすればうまくシングルライン撮影が出来る事がわかりました。
左側の光源に一枚白い用紙を噛ませております。
そうする事で、柔らかな感じのラインが入ります。
逆に光源そのものを当てた状態だとラインのエッジが強すぎた感じになります。
光源の位置も、今写っている状態から少し話してしまうとラインが細くなってしまいますので適度な所で調節した方がいいと思います。
右側にある光源は、上の方からライトを瓶に向けて当てていますが、それは瓶全体の明るさを上げる為に使用しています。
因みに、右側の光源も左側と一緒の位置関係に置くと右側にもラインが入りダブルライン撮影が出来ます。
瓶全体の写り込みについては、写り込みがないのが一番いいのですが、
どうしても写り込んでくる箇所については、画像処理ソフト(フォトショップ)による修正も必要になってきます。
撮影する上での注意点。
部屋の明かりを消す。(ライトはソフトボックス、他)
周りの余計なものが写らないようにする為。
三脚を使う。
商品の再現性と商品の構図や配置の微調整をする為。
形状の歪み。
広角だと瓶が歪みやすいので、被写体から少し距離を取ってズームを望遠にして撮影。
明るさの調整。
露出補正機能を使って綺麗に撮影する。
他に、ダブルライン撮影。
シングルライン撮影。